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DXで食品産業の課題解決を目指すGoals、シリーズAで総額15.5億円の資金調達を実施

  • プレスリリース

110兆円規模の市場がもつ未解決課題へのチャレンジに向けて人材採用を加速


株式会社Goals(本社:東京都港区、代表取締役:佐崎 傑、以下 当社)は、シリーズAラウンドで総額15.5億円の資金調達を実施しました。既存投資家であるALL STAR SAAS FUNDをリード投資家とし、新規投資家のAngel Bridge株式会社など8社を引受先としています。今回を含めた累計資金調達額は19.6億円となりました。
調達した資金は、サービスの開発に向けた人材採用に活用します。外食産業の業務改善サービス「HANZO」シリーズをはじめとしたプロダクト開発を進め、食品産業の課題解決を目指します。

■背景と目的

日本の食品産業は、年間9兆円近くの産業起因の食品ロス、食材価格の高騰、人手不足・労働環境問題などの課題を抱えています。当社は「フードビジネスの利益率とスケーラビリティを最高水準に」をミッションに掲げ、現場オペレーションの改善からサプライチェーンの最適化で産業課題の解決を目指し、まず外食産業の業務改善に着手しています。
2020年10月より、飲食店で使用する食材を自動で発注するクラウドサービス「HANZO 自動発注」を開始しました。現在では「肉汁餃子のダンダダン」、「牛たん とろろ 麦めし ねぎし」、「福しん」など多数の飲食チェーン店で導入いただいています。1店舗あたり最大12.5時間の発注業務削減に成功するなど、飲食店の業務効率化で、食品ロスや人材不足などの店舗運営の課題に貢献しています。
現在HANZOシリーズは店舗の食材の発注から、適正な仕込み量の提案、売上の予測など、店舗運営におけるコストの中心である食材原価と人件費の最適化に向けたサービスをラインアップしています。コストの最適化で、外食産業の利益率向上を実現し、そこで得た食品需要データを用いて食品流通企業、食品メーカーの在庫最適化に向けて、食品産業全体の食品ロス削減などの課題を解決する新サービスの開発を進めるべく、人材採用に注力します。2年後の2024年中までに現在の約4倍である従業員150名規模への成長を目指します。

■資金調達概要

調達金額:15.5億円
資金調達方法:第三者割当増資、社債発行、融資
既存投資家(順不同):ALL STAR SAAS FUND、株式会社インフォマート
新規投資家(順不同):Angel Bridge株式会社、みずほキャピタル株式会社、三菱UFJキャピタル株式会社、新生企業投資株式会社グループ、あおぞら企業投資株式会社、株式会社商工組合中央金庫
調達資金用途:プロダクト開発、人材採用

■投資家からのコメント

ALL STAR SAAS FUND  マネージングパートナー 前田ヒロ氏

コンセプト段階にあったシード期に最初の投資を実行し、以降支援を続けさせていただいているGoals。今回のシリーズAラウンドでもリード投資家として参画できたことをとても嬉しく思っており、今後さらなる成長のジャーニーをご一緒できることを楽しみにしています。
Goalsは、圧倒的な「エグゼキューション力」を持っています。プロダクト、カスタマーサクセス、セールス、そして事業全体における戦略的なプランニング力、実行力の高さは、Goalsの急成長を支える基盤です。このエグゼキューション力を組織全体に浸透させ、常にメンバー同士がそのクオリティを高め続ける。こうした組織を築き上げていることは彼らの最大の魅力と言えるでしょう。
また、110兆円規模の食品産業市場のうち、約9兆円が食品ロスに繋がっていると言われており、食品産業効率化の課題はますます顕在化してきています。Goalsは、この「食品ロス問題」を解消するための重要な役割を担い、大きな変化をもたらす企業になると信じています。ALL STAR SAAS FUNDは、今後も引き続きGoalsをサポートする投資家の皆様と共に、Goalsのミッション実現に向けて支援を続けていきたいと考えています。

株式会社インフォマート コーポレート・デベロップメント部門 執行役員 濱嶋克行氏

2020年より、弊社とGoalsは外食産業の底上げとなるような事業構築を一緒に行いたいとの思いで事業連携を図っています。その一環で、Goalsのメインプロダクトとなる「HANZO 自動発注」が弊社ユーザーから評価を得られ、両社の連携強化が、外食産業の経営基盤の底上げに大きくつながることを実感し、今回の出資に至っております。
弊社の知見とGoalsの独自の技術力が重なることで、現場に根差したサービス開発につながることを期待しています。

Angel Bridge株式会社 代表パートナー 河西佑太郎氏

この度、Goalsへ投資実行させていただきました。DXの余地が残された巨大市場の1つが飲食業界です。Goalsが提供する非常に高い完成度のプロダクトと、佐崎代表取締役の強いリーダーシップの下に結集した素晴らしいチームであれば、この市場を革新しメガベンチャーとなると信じております。飲食業界のために日々邁進するGoalsチームを今後も全力で支援して参ります。

みずほキャピタル株式会社 インベストメントマネージャー 加藤大理氏

Goalsは、完成度の高いプロダクトを強みに、外食企業のDX、利益率改善に貢献しています。コロナ禍での圧倒的な顧客への導入スピードや佐崎代表取締役を中心とした組織力に大きな可能性を感じ、今回ご出資させて頂きました。
今後は、外食に留まらず、食品産業全体の重要なインフラとして飛躍していくことを期待しております。今回のご出資を契機に、みずほグループのリソースを活用し、ご支援をして参ります。

三菱UFJキャピタル株式会社 投資第二部 副部長 佐藤栄司氏

Goalsのサービスである「HANZO」は、「人手不足・コスト削減・食材の適正仕入」という外食産業が抱えるペインを解消するソリューションです。
「HANZO」は佐崎代表取締役及びGoalsのチームが顧客の声をもとに改善を重ねるという開発姿勢から生み出されたもので、今後も継続的な機能改善と高い成長が見込めると評価し、今回出資を決定致しました。
今回の資金調達を機に、Goalsの更なる成長のご支援をして参りたいと考えております。

新生企業投資株式会社 ベンチャー投資チーム ディレクター 小谷寛氏

Goalsは、飲食店運営の課題解決や食品ロス削減に貢献するシステムを提供しているスタートアップです。同社の技術的優位性やスピード感をもって事業を推進できるチームを高く評価し、出資に至りました。
今回の資金調達を通して、飲食店のDXを一層推進し、日本が世界に誇る「食」の領域におけるサプライチェーンを改革していくリーディングカンパニーになっていくべく、今後の大いなる成長を期待しております。

■採用情報

現在Goalsではさまざまなポジションで採用を行なっております。会社説明会イベントの開催なども下記採用ページにて発信予定です。
当社の取り組みにご関心がある方は、ぜひお気軽にお問合せください。
Goals採用ページ:https://goals.co.jp/recruit/
募集職種一覧:https://herp.careers/v1/goals

〈参考資料「HANZO シリーズ」ラインアップ〉

HANZOシリーズは飲食店の業務をAIで効率化し、食品ロスの削減や人手不足による店舗運営の課題に貢献するクラウドサービスです。店舗にあるパソコンやスマートフォンのブラウザ上で操作できるため、専用機器の購入は必要ありません。

HANZO 自動発注

雨天時の売上の落ち込みや、直近の売れ行きトレンドなども加味した売上予測を店舗ごとにAIが行うことで、適正な発注を実現。発注時間短縮のほか、発注ミスによる食材不足や過剰在庫を防止します。

HANZO メニュー

提供する料理ごとに必要な工程や分量を共有できる機能です。調理工程を動画や写真で共有することも可能で、食材の在庫管理にも貢献します。

HANZO 仕込み

飲食店ではかかせない仕込み作業は、「いつ」「どのくらい」仕込みを行うか正確に決定することが難しく、数量を多くしてしまう場合が多いため食品ロスにつながりやすい業務です。「HANZO 仕込み」は店舗で行うキャンペーン時の仕込み量増加なども加味した適切量をメニューごとに算出し、タイミングや期限も一覧で管理できる機能です。仕込み食材の適正な管理を可能にし、過剰な仕込みや欠品を防ぎます。

HANZO 売上予測

売上データ(POS・予約など)を連携し、AIが45日先までの売上予測を自動で行います。売上予測データを用いたシフト作成の補助機能も有している他、算出データはチェーン店本部に共有され、予算策定や売上目標の設定に活用できます。