外食産業向けサービス「HANZO 自動発注」×「メニューPlus」を “牛たん とろろ むぎめし ねぎし”が運用開始
~ AIを活用した発注業務自動化で、人材育成や食品ロスの課題解決へ ~
国内最大級のフード業界向けプラットフォームを運営する株式会社インフォマート(本社:東京都港区 代表取締役社長:中島 健、以下「インフォマート」)は、株式会社ねぎしフードサービス(本社:東京都新宿区 代表取締役:根岸 榮治、以下「ねぎし」)が運営する「牛たん とろろ むぎめし ねぎし」の全店舗※で、株式会社Goals(本社:東京都港区 代表取締役:佐崎 傑、以下「Goals」)が提供するAI需要予測型自動発注クラウドサービス「HANZO 自動発注」の運用を2021年10月から開始、インフォマートが提供する「メニューPlus」の展開も開始したことをお知らせいたします。
両社で、ねぎしが目指す“年間3,400時間以上の発注業務の負荷軽減やフードロスの削減”を支援してまいります。 ※一部デリバリー専門業態の店舗を除く
導入の背景と課題
ねぎしは、2008年にインフォマートが提供する受発注業務をデジタル化するサービス「BtoBプラットフォーム 受発注」を導入し、発注・請求業務のシステム化を実現しています。しかし、発注数量の算出は独自の仕組みで作成・管理しており、発注準備の業務は依然として負荷が残っていました。
発注数量は、各店舗担当者が来客予測から食材数量を計算しており、このスキルはマニュアル化が難しいとされてきました。担当者に頼った発注業務や、店舗ごとの発注数量にばらつきが生じ、さらに、店舗に食材を供給する役割であるセントラルキッチンの製造計画にも影響が発生していました。
「HANZO 自動発注」×「メニューPlus」の連携
ねぎしは、全店舗で「HANZO 自動発注」の運用を開始し、「メニューPlus」も全店舗で活用できるよう展開を開始しました。「HANZO 自動発注」は、来客数やメニューの出数をAIで予測し、自動で発注数を算出します。発注から納品までの日数を加味しながら、発注作業の自動化を可能にします。「メニューPlus」は、メニューのレシピ情報だけではなく、店舗ごとのレシピ原価の“見える化”や調理工程の管理・共有のデジタル化が実現します。
両システムは容易に連携でき、「HANZO 自動発注」で利用するレシピ情報を「メニューPlus」で作成・管理し、発注の自動化を実現しています。 さらに、発注業務をAIで効率化することで、店舗従業員の負荷軽減にも貢献します。今後、少子高齢化が進み、労働力の確保がますます厳しくなることが想定されます。今後ねぎしは、経営理念の一つである「働く仲間の幸せ」を実現するかつ、人にしかできない価値のある仕事を大切にするため、店長やベテランのスタッフには、お客様への対応や従業員の教育に注力してもらうことで、1人1人生産性の向上を図ります。
外食産業における発注業務は原価率、食品ロスの量を左右し、会社の収益へも大きく影響します。「HANZO 自動発注」と「メニューPlus」を利用することで、外食産業全体の共通課題である発注業務の効率化が実現します。
ねぎし 執行役員事業部長:中山様よりコメント
今後導入したシステムを通じ、下記4項目をさらに向上してまいりたいと考えております。
・すべてのお店で適正な発注を行い、お客様によりおいしいお料理を提供する
・店舗責任者の発注業務時間を軽減し、本来あるべき「よりお客様の側、従業員の側」で仕事ができる環境を整える
・食材のレシピに基づいた使用量を算出し、食材の無駄を“見える化”する
・食材のロスに対して店舗で改善のPDCAサイクルを生み出す
サービス概要
「HANZO 自動発注」
飲食店では、将来の販売数量を予測し、適正在庫量を確保するために発注を行いますが、過剰な在庫は、フードロスとして廃棄されています。「HANZO 自動発注」は、雨天時の売上の落ち込みや、季節によって変化する注文メニューのトレンドなども加味した売上予測をAIが行うことで、適正な発注管理を実現します。2020年10月に正式販売し、業態問わず様々な飲食店で利用されています。
「メニューPlus」
直感的に操作可能なユーザーインターフェイスの大幅改善やレシピ作成をアシストしてくれる機能の搭載等、メニューのレシピ作成から管理・共有までの作業工程をデジタル化したシステムです。作業にかかっていた膨大な時間と労力を削減し、人手不足や労働者多様化の課題も解決します。さらに、「メニュー原価の見える化」も実現し、利益体質の経営をサポートします。
※ 本リリースは、インフォーマートとGoalsとねぎしの共同リリースです。 ※記載情報は、発表日現在のものです。予告なしに情報が変更されることがありますので、あらかじめご了承ください。